アラフォー独身女の雑記

東京の西側に住むアラフォー独身女の雑記です

親父との飲み

 

販売の仕事は反対されながらやっていた

サービス業は水商売だ

 

ホワイトカラーの親父は

暗にわたしの仕事を馬鹿にしていた

自分の妻と出会ったのは

母が美容師をしていたからなのに

 

 

妹は誰でも知ってる珈琲の有名な所の社員だ

それでも暗に馬鹿にされていたし

わたしの働く百貨店も

大学を出てまで勤める所ではない

と何かあれば言っていた

 

 

 

 

青梅から新宿まで勤めていて

確かに…新宿でどこか借りて住めるくらいの給与は貰っていた訳ではなかった

 

沿線でも

一人で生活していくだけの給与を貰えている訳ではなかった

煌びやかな世界のはずなのに

それをあくまで販売員は裏方として

煌びやかな世界に住む人たちの

生活のお手伝いを

販売という仕事をしてお手伝いしてるだけだ

 

 

 

 

 

決して販売員が

煌びやかな世界に居るわけではなくて

提供しているだけ

 

 

 

 

 

 

鬱になる数年前

仕事で新宿まで出てた父が

珍しくわたしに連絡してきて

新宿で飲んだ事があった

 

 

 

父は学生時代

新宿の大学に通っていて

新宿は庭だとよく言っていた

でも家では折り合いが悪く

新宿勤めの私と会話が噛み合うことだってあった筈なのに

そんな話しは一度もした事がなく

 

 

 

 

 

 

実家に居る頃

私は父と食卓を囲む事がなかった事を

書いていて思い出した

 

 

 

私はキッチンで立って食事をしていた

実家に居る頃

 

 

食事の時間がずれていたことあったけど

いつからか

ずーっと別々に食事をしていた

 

 

 

 

 

でも1ヶ月に一度とか

3ヶ月に一度とか

家族で外食をすると

会話がある

 

 

外にいるときだけ

家族を演じていたのかもしれない

なんなんだろうこのショー的なものは

 

 

不思議だった

家に戻ればまた会話のない親子

 

 

それが当たり前だった

私と父の関係は

妹と兄はそんなことはなく

普通に食事を食卓で囲んでいた

私だけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事が早番の日 

珍しく携帯に父からの着信があり

折り返した

 

 

父は要件だけいうと

こっちの返答も早々に電話を即切る

会話が成立しない

電話なのに

 

 

 

また即切りだなあと

折り返しかけた

呼び出し音を聴きながら

 

 

 

今新宿にいる

飲むか

 

 

 

 

 

 

 

電話が繋がり

即目的を告げられ

呆気に取られる間もなく

 

 

どこ?

 

 

 

西新宿のしょんべん横丁

 

 

 

それだけ言うと

電話を切られた

 

 

 

 

 

 

 

ツーツーツー

 

 

 

 

 

 

 

…親父と電話すると

電話を切られた後の

このツーツーツーって音は 

本当に無情に聞こえる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西新宿のしょんべん横丁を私が知らなかったらどーするつもりなんだ!

 

 

憤慨しながら

東側の勤め先から西新宿に向かった

 

 

 

 

 

 

 

父と飲みなんて

緊張する

 

 

 

親と成人して飲めるようになるのは

憧れ

とか

成人式のインタビューでみたり

男の子を持つ父親が

将来息子と飲むのが楽しみ

なんて見聞きするけど

 

 

 

自分も成人して親父と飲むことになるなんて

日々生きてて

あると思ってなかった

ないでしょ

家で会話もないのに

挨拶もしないのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新宿のしょんべん横丁は初めてで

普段たまに外食するファミレスとかとは全く違って

小汚くて

でも飲み屋さんにいるサラリーマンたちはどこか楽しげで

牛すじの煮込みとか

切り干し大根のクタクタ具合とか

大人の世界を初めてきちんと知った気がした

 

 

 

 

 

何を話したか覚えてない

30分もいなかったかもしれない

父は早めにウロウロして

もう食べ飲みした後だったのかもしれない

 

 

仕事で新宿にたまに来る事は知っていて

その日は新宿に宿を取ったか

その頃健在だった調布の祖父母の家に泊まるかで

新宿で父と別れた

 

 

 

 

 

 

 

20代の頃だった

まだビールも飲めなくて

私は何を飲んだのだろ

 

 

 

 

あれから10年経って

私は鬱になって会社を辞めて

転職して家を出て

実家からたった徒歩10分の距離だけど

これがわたし達には必要だったんだと信じてる

 

 

 

 

 

たまに実家に帰って

ビールを共に飲むなんて

あの頃誰が想像出来ただろ

 

 

 

 

 

 

先の事なんてわからない

ほんと

 

 

 

なんでこんなこと急に思い出したのかと思ったら

父が久々仕事関係で

新宿で泊まって

今帰ってきた

母のラインからふと思い出したんだった

 

 

 

10年前

私と飲んだ日も

帰宅まで母を心配させてたんだろうな

 

そんな事を思ったから

思い出した